「長珍 純米 阿波山田65 無濾過生原酒 H30BY」は、芹が谷にある秋元商店で購入。
基本的な情報をまとめておくと(ラベルなど参照)、醸造元:長珍酒造株式会社/醸造元所在地:愛知県津島市本町/原材料名:米・米麹/原料米:麹米・掛米 阿波産山田錦全量使用/精米歩合:65%/酒度:+8.0/酸度:2.1/醪日数:22日/アルコール分:19度/醸造年度:平成30BY醸造 仕込第29号①/製造年月:2019.06。
蔵元のコメント:「このお酒は搾ってからオリを沈殿させ上澄みを1本ずつ丁寧にタンクから直汲みをした無濾過本生酒です。搾りあがったそのままの味をお伝えするため濾過・割水・火入などまったく手を加えないで蔵出しをしておりますので、早めにお召し上がり下さい」
この長珍は、この日に抜栓。3日前に凱陣の阿州山田錦 H30BYを抜栓したときの記事で(「香川の地酒、悦凱陣 純米 無濾過生 阿州山田錦70 H30BYの常温と熱燗でうどの皮のきんぴら、酢味噌和え、ふきと京がんもの煮もの、豚肉とうどの炒めもの、豚肉と水菜のさっと煮をいただく」)、その前に飲んでいたのはH29BYで、醸造年度の違いは1年だが、H29BYは購入後すぐに抜栓して飲んでいたのに対して、その後飲み方が変わりH30BYずっと寝かせておいた、といったことを書いていた。この長珍の阿波山田65 H30BYについても同じ図式がある。この前に飲んでいたのはH29BYだが、H30BYはずっと寝かせてあった。
万能酒粕ペーストを使った青菜とナッツの酒粕炒め。万能酒粕ペーストについては、「万能酒粕ペーストを使って、キャベツとお揚げのクリーミー酒粕炒め、春雨と厚揚げのトマトクリーム炒め、切り干しときゅうりの酒粕納豆和え、かぼちゃのクミンクリーム煮などをつくる」を参照していただければと思う。なかじ『寺田本家の酒粕(さけかす)レシピ』に「青菜とナッツの軽い炒めもの」として紹介されている料理にならったもの。材料は、小松菜、水菜、長ねぎ、しょうが、カシューナッツ、ピスタチオ、酒粕ペースト、オリーブオイル、塩、こしょうなど(※レシピではナッツは松の実)。
黒鯛のソテー ラビゴットソース。前日は素直に皮を引いてりゅうきゅう(だし麹和え)やカルパッチョにしたが、この日はひとりご飯の気楽さもあり、皮に火を通してみる。ソースには、「いつものザワークラウトと、三つの異なる漬け汁をスターターにしたきゅうり、にんじん、セロリ、大根の発酵ピクルスを立て続けに仕込み、ピクルスがどうなるかを確かめてみた」で書いたように、ピクルスがたくさんあったので、そのピクルスや紫玉ねぎを使用。しかしソテーしてもこの皮は無理だった。
それでも懲りずに黒鯛のソテー バルサミコごぼうソース。レシピ集・イルマーレ 依田隆『スゴイ魚料理 漁港の目の前にあるレストランのおいしい魚レシピ』に、「真鯛のソテー バルサミコごぼうソース」として紹介されていた料理の超手抜きアレンジ。結果は同じだが、身の部分は美味しくいただけた。
抜栓した長珍 阿波山田65 H30BYを常温で味見してから上燗で。前に飲んでいたH29BYの記事(「愛知の地酒、長珍 純米 阿波山田65 無濾過生原酒の燗でめいたがれいの煮つけをいただく――あるいは日本酒の熟成と燗への第二段階」)を振り返ってみたら、それを飲んでいる頃に、抜栓後の酒を飲み切らずに常温保存を始めたことがわかった。抜栓前から寝かせてあったこのH30BYは、微発砲で非常にまろやか。フレッシュなピリピリ感も決して嫌いではないが、やはりこのまるくなった酸は魅力。
[※多忙で中断していたブログを再開するためのウォーミングアップしていたはずが、また大きな仕事が入って中断し、あらためてウォーミングアップ中。しばらくは空白の時期の作業や記録や記憶の整理になり、再開までには時間がかかりそうです]
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