島根の地酒、十旭日 純米生原酒 五百万石70 H24BYの熱燗で麻婆豆腐や豚たたき肉団子の煮込みをいただく

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「十旭日 純米生原酒 五百万石70 H24BY」は、芹が谷にある秋元商店で購入。

芹が谷にある秋元商店で購入した「十旭日 純米生原酒 五百万石70 H24BY」のラベル「十旭日 純米生原酒 五百万石70 H24BY」の裏ラベル

基本的な情報をまとめておくと(裏ラベルなど参照)、醸造元:旭日酒造有限会社/醸造元所在地:島根県出雲市今市町/原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)/原料米:五百万石(島根県産)100%/精米歩合:70%/アルコール分:19%/日本酒度:+11/使用酵母:協会701号/酒造年度:24BY/製造年月:2020.5。

醸造元のコメント(裏ラベルより):「島根県産の五百万石を自家精米で磨き、丁寧に仕込んだ純米酒。元気な発酵で米の持ち味を引き出し、旨みがありつつもキレの良いタイプに仕上がっています。
ろ過をせず、ありのままの味わいを瓶に詰めています。時とともに味に丸さをおび、深まってきました。熟成の魅力をお楽しみください」

秋元商店のコメント:「五百万石とは思えない深い味わいとキリッと後口を引き締める軽快な酸が特徴のお酒です」

この十旭日も、新酒を3年寝かせるか酒造年度が3年以上前のものを手に入れるかという第三段階(「埼玉の地酒、ひこ孫 純米清酒の熱燗でトマトソースのハンバーグをいただく――あるいは日本酒の熟成と燗への第三段階」)を意識して購入した酒。この日に抜栓。

といっても、十旭日には熟成してから出す酒がたくさんあり、最初に飲んだ純米吟醸生原酒もH27BYで(「島根の地酒、十旭日 純米吟醸生原酒 改良雄町60 H27BYの熱燗でさばのオーブン焼き、ギリシャ風をいただく」)、それほどヴィンテージを意識してはいなかったものの、第三段階の条件を満たしていた。

ちなみに、古川修『世界一旨い日本酒 熟成と燗で飲る本物の酒 (知恵の森文庫)』には、「十旭日は数年間熟成させるとバランスがとれて旨みが凝縮された素晴らしい古酒となる。それを燗して飲むとまさに至福」と書かれている。

この日の料理については、いまも寝かせてあるその純米吟醸をひと月半ほど前に最後に飲んだときの記事で(「島根の地酒、十旭日 純米吟醸生原酒 改良雄町60 H27BYの熱燗でいぼだい(えぼだい)の中華風揚げ煮や豚ばら肉の煮込み 八角風味をいただく」)、杉田衛保『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』から引用した文章が頭に残っていた。

「特筆すべきは、十旭日とスパイスの相性です。コショウとも合いますし、山椒とも合います。山椒を振ったうなぎ、麻婆豆腐にも合います。酸がすっとキレて、旨みがしっかりあるため、酸がとがらない。それが濃い味の料理とよく合います」

麻婆豆腐

ということで、まず麻婆豆腐。材料は、豆腐、ひき肉、長ねぎ、にんにく、しょうが、赤唐辛子、豆板醤、水、しょうゆ、水溶き片栗粉など。麻婆豆腐はいくつかのレシピを利用しているが、このときは『食在揚州 郭長聚の中華料理 (暮しの設計 174)』で紹介されていたもの。

豚たたき肉団子の煮込み

それにつられてもう一品も中華に。豚たたき肉団子の煮込み。同じく『食在揚州 郭長聚の中華料理 (暮しの設計 174)』に「豚たたき肉団子の煮込み」として紹介されている料理にならったもの。材料は、豚ばら肉のブロック、長ねぎ、しょうが、卵、片栗粉、酒、しょうゆ、砂糖、水、塩、チンゲン菜など。豚ばらのブロックを包丁でたたいて細かくするのが手間だが、大きくてやわらかく、口のなかでとろけるような肉団子がとても美味しい。

十旭日の熱燗で麻婆豆腐や豚たたき肉団子の煮込みをいただく

十旭日の熱燗で。仕込み水は軟水だが、旨みがしっかり引き出され、強さや酸のキレがあるので、脂こってりの肉料理でもいける。

《参照/引用文献》
● 『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』杉田衛保(花伝社、2016年)
● 『世界一旨い日本酒 熟成と燗で飲る本物の酒 (知恵の森文庫)』古川修(光文社、2014年)





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