鳥取の地酒、諏訪泉 田中農場 七割 H27BYの熱燗でせりと切り干し大根のごま和え、ふきの葉とじゃこの煮もの、ふきとがんもどきの煮もの、新じゃがと牛肉の煮ものをいただく

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「諏訪泉 田中農場 七割 H27BY」は、菅田町のちょっと行きにくいところにある酒の旭屋で購入。

菅田町にある酒の旭屋で購入した「諏訪泉 田中農場 七割 H27BY」のラベル「諏訪泉 田中農場 七割 H27BY」のラベル側面

基本的な情報をまとめておくと(ラベルや醸造元である諏訪酒造の商品説明など参照)、醸造元:諏訪酒造株式会社/醸造元所在地:鳥取県八頭郡智頭町/原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)/原料米:鳥取県田中農場産山田錦100%使用/精米歩合:70%/アルコール分:16度/製造年月:18.12/平成27醸造年度。

味わいの特徴(公式サイトの商品説明より):「酸味のきいた辛口の味わい。冷やでは、すべらかな口当たりと後口にかすかなにが味を感じます。お燗にするとグッと旨みとキレが増すお酒です」

製造年月が18.12となっているので、(結果的に)瓶詰されてからそれなりの期間、蔵で瓶熟成されていた酒ということになる。「島根の地酒、扶桑鶴 特別純米酒 H29BYの燗でふきとがんもどき、ふきと厚揚げの煮ものをいただく」の最後の方で書いたように、いまの時点ではH29BYとH28BYの境界がとても気になりつつある筆者にとっては、H27BYというのは望ましい数字。瓶詰された時点でこれを見ても特別な興味を覚えることはなかっただろう。

▼ 安政6年創業の諏訪酒造は、内陸に位置する蔵。地理的に見れば料理は山のもの。杉田衛保『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』にも、山のものや畑のものに合うと書かれている。

▼ 原料米は田中農場産の山田錦。(以下、「田中農場 七割」の商品説明より)「田中農場さんの特徴は、完熟たい肥を近所の牧場と協力して作り、適正な量を使用する、一切化学肥料を使用しない土づくりを基本とする農法を実践していることです」

この日の食材は、山のもの、畑のもの。

せりと切り干し大根のごま和え

せりと切り干し大根のごま和え。西健一郎『季節のおかず 暮しの設計216号』に「せりと切り干し大根の胡麻和え」として紹介されている料理にならったもの。材料は、せり、切り干し大根、だし、薄口しょうゆ、白ごま。

ふきの葉とじゃこの煮もの

ふきの葉とじゃこの煮もの。同じく西健一郎『季節のおかず 暮しの設計216号』に「ふきの葉とじゃこの煮もの」として紹介されている料理にならったもの。このふきはいただきもので、そのことは「体調を管理し、免疫力を上げるための試み:いただきもののふきで、ふきの葉とじゃこの煮ものをつくり、苦み成分の抗酸化作用や免疫力を高める作用を知る」で先に記事にした。材料は、ふきの葉、じゃこ、だし、砂糖、薄口しょうゆ。

ふきとがんもどきの煮もの

そのふきの茎の方は、ふきとがんもどきの煮ものに。材料は、ふきの茎、がんもどき、白だし、水、みりん。

新じゃがと牛肉の煮もの

新じゃがと牛肉の煮もの。同じく西健一郎『季節のおかず 暮しの設計216号』に「新じゃがと牛肉の煮もの」として紹介されている料理にならったもの。材料は、じゃがいも、牛肉の薄切り、水、砂糖、しょうゆ。

山のもの、畑のものを田中農場の熱燗で

この日に抜栓した田中農場の熱燗で。熟した旨みが山菜の苦みや独特の香りとよく合う。火入れでも生原酒でも3年以上寝かせたほうが旨くなるという思いがさらに増す。

《参照/引用文献》
● 『究極の日本酒 マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』杉田衛保(花伝社、2016年)





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